EZ Order Catalogue2019

ザーンは貪欲に吸収。興味がわけばそれを追求せず にはいられない旺盛な好奇心と妥協を許さない職人 気質に、和と洋に通じるスザーンならではの美意識が 結びつき、独自の作品を生みだしている。  スザーンが生み出す作品は、繊細でやさしく、それで いて力強い。彼女自身のライフスタイルが強く反映さ れているからだ。スザーンは自然豊かな輪島の里山に 居を構え、牛舎を改築したアトリエで創作活動を続け る。車の通れる道から離れているため荷物は徒歩で運 ばなければならず、水は滝から引いている。「不便でた いへん。嵐が来てもたいへん。雪かきもたいへん。だけ ど、私たち家族には生きていく力があるの」と笑う。川 の流れ、雲の形、草や花の曲線、虫たちの造形、そこ にある自然のすべてがモチーフとなり、スザーンの作品 は変化し続ける。  9200年もの歴史を有する万能の材料で、色も光 沢も美しく、それでいて実用性がある。それが日本の伝 統工芸である漆芸だ。ただし、現代の日本人は「手入 れがたいへん」「扱いがめんどう」と漆器を日常から遠ざ けてきた。輪島塗の漆芸作家スザーン・ロスは、そんな 漆の価値を理解し、世界に発信する英国人。「冷たく 深い黒の地に、貝や金の細工がキラキラと光り、まる で宇宙のようだった」とひと目ぼれした出会いを振り返 る。漆芸を勉強しようと来日してすでに四半世紀。知れ ば知るほど、その奥深い世界に魅せられ、熟練の先達 たちに学びながら、伝統的な技法を習得した。木地、 塗り、蒔絵、沈金など、通常は分業である各工程をス 日本の漆にひと目ぼれし 伝統工芸を伝える英国人 輪島塗の故郷である 能登半島の夕陽を 伝統技法の赤ぼかしで 繊細に切りとった作品です。 今日から明日へとつながる ドラマチックな情景が印象的。 本金蒔絵で描かれたトンボは 前にのみ進んで退かない 「勝ち虫」として戦国武将たちも 好んだ縁起物。良い兆しのシンボルです。 Kizashi 兆し Suzanne Ross  そんなスザーンいわく、「漆器は、はげるくらいたくさ ん使って味がでる。これは汁椀、これはお茶碗といっ た固定観念も捨てて自由な発想で使ってほしい」。黒 い漆器には抹茶アイスが映える。汁椀にイチゴを入 れてもかわいいし、お花を生けたっていい。だからス ザーンがつくる輪島塗 の表彰カップも「漆器 なのだから使ってもらっ たほうがうれしい」とい う。日々使うほどに愛着 が増すアワードグッズ。 表彰のよろこびも永遠 に続くだろう。 漆は使ってこそ味がでる 自由な発想で使ってほしい お椀をご使用後、 台座は飾る事が出来ます。 加工代、版下制作代、版代の追加費用は不要です。 0 6 9 高さ 重さ 税抜本体価格 125 約560g ¥120,000 ZNA-9054  ★ 受注生産 カップは蒔絵仕上げの本漆器で食器としてご使用頂けます。 台座はMDF(木粉圧縮エコ材)製黒エポ塗装。 名入れはレーザー彫刻、金色入れ仕上げ。 カップと台座は固定されていません。 ※量産品ではないため、在庫または納期をお問い合わせください。

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